電子ブックの可能性がどんどん現実化する。近年「絵本」分野も従来の紙媒体からデジタルメディアへの浸食が広がった。今週末にひかえたiPadの販売によって、書籍のデジタルコンテンツ産業はますます盛んになるだろう。今はまだ流通は少ないものの、すでにCD-ROM絵本やWeb絵本、ゲーム絵本など様々な「デジタル絵本」が販売され、子どもたちの手に渡っている。動画や音声、インタラクティブ機能など、これまでの絵本とは大きく一線を画する存在だ。慣れ親しんだ「ページをめくる」という行為を犠牲にしながらも、これら「デジタル絵本」の発展はあり得るのだろうか？そして「絵本文化」における新たな分流点となるのか？"AR（現実拡張）"や"Analog on the Digital Technology"といった観点も踏まえ、今後とも「デジタル絵本」の動向に注目したい。
